構造解析

樹脂部品の性能試験や市場利用状況を想定して構造解析を行うことで、材料や形状を始めとする、設計ソリューションを提供します。
射出成形解析の強化繊維の配向に基づいた異方性物性で構造解析を行うことも可能です。

Ⅰ. 強度解析

樹脂部品は使用の際に様々な力を受けます。
強度解析によって、変形、応力、ひずみを 見える化 します。変形やひずみの状況から、材料や形状による改良案を提案します。

強度解析
強度解析

Ⅱ. クリープ解析

クリープ変形とは、⽐較的⼩さな⼒でも⼒を受け続けると時間経過とともに変形し、⼒を取り除いても元に戻らない現象であり、樹脂材料は⾦属に⽐べるとクリープ変形が顕著です。
例えば、パッキンの反力で樹脂が変形し、シール性が保てなくなることがあります。
クリープ解析を行うことで問題を把握し、形状や材料を提案します。

クリープ解析
クリープ解析

Ⅲ. 衝撃解析

車両衝突に対する衝撃吸収部品などに樹脂の採用が進んでいます。
東レは独自の衝撃解析技術で精度良い解析結果を提供し、構造設計をサポートします。

衝撃解析
衝撃解析
F-S線図
F-S線図

Ⅳ. 振動解析

物体の材料や形状から決まる共振周波数に一致する外力を繰り返し受けると振動が大きくなります。これは共振と呼ばれる現象で、部品を壊してしまう可能性があり、共振は避ける必要があります。
振動解析によって共振周波数、振動時の応力や加速度を求め、振動問題に対する提案を行います。

  • 1次ピークの変形モード
  • 1次ピークの変形モード
1次ピークの変形モード
周波数応答特性
周波数応答特性