二次加工

Ⅰ. 機械加工

  1. 孔あけ
    普通の金属用ドリルで孔あけが行なえます。径4~6mmのドリルで600~3,000rpm、径8~13mmのドリルで 1,000~1,500rpmが適しています。蓄熱をできるだけ少なくするよう空冷などの処置を適宜行なってください。
  2. 切削、旋削
    金属用旋盤で容易に旋削することができます。バイトは高速度鋼、超硬鋼のいずれでも使用できます。バイトの形状は切削くずが逃げやすく、蓄熱を少なくするため3°以下のすくい角および横すくい角をつけてください。
    旋削速痩は30~100m/minが一般的に適しています。
  3. ノコ引き
    なるべく歯が粗く、ピッチの大きいノコギリが適しています。丸ノコの場合は歯が1~2本/cm、風速0.5~1m/minが適しています。蓄熱を防ぐために切断部を空冷するなどの処置を適宜行なってください。
  4. ヤスリ、グラインダー、パフ仕上げ
    ヤスリ、グラインダー、パフ仕上けが行なえます。この場合も摩擦による蓄熱に注意してください。

Ⅱ. 接着

東レPBT樹脂トレコン™の接着には超音波溶着やスピンウエルドおよび接着剤などが使用できます。
超音波溶着は簡単で、東レPBT樹脂トレコン™には好ましい接着方法です。しかし、東レPBT櫛脂は結晶性で融点が高く固化が速いので大きな接着力をうるためには、接合面やホーンの工夫が必要です。
PBT-PBT、 PBT-他樹脂の接着剤としてはエポキシ系やシアノアクリレート系が適しています。

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放熱性・電磁波シールド性・気密性と軽量化を両立新たな製品作りに貢献する金属樹脂接合技術のご提案

金属と樹脂を一体成形することで、放熱性、電磁波シールド性等の金属が持つ特性と、軽量化、易加工性等の樹脂の特性を併せ持つ製品設計が可能になりますが、気密性確保が重要な課題です。今回は、この課題を解決する金属樹脂接合技術の概要、適用事例、今後期待される用途についてご紹介します。

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