クッション性が優れている

トーレペフ™の性質の多くは、気泡壁を構成している素材が、軽量かつ強靱で化学的、電気的にも優れて いる ポリオレフィンであること、そしてその中に、89~97容量%の空気が微細独立気泡構造の形で含まれ ている ことに関連しております。主要グレードの一般的性質を参考表(トーレペフ™主要グレードの一般 的性質)に示しています。

気泡構造

プラスチックフォームの性質、とくに圧縮性、吸水性、透湿性、吸音性などは、気泡構造が独立形か連続形 かに関係しております。そこで当社独自の方法により、独立気泡率を測定したところ、各グレードとも水は 全く浸透せず、ほぼ100%の独立気泡率が得られております。このような点から、トーレペフ™は浮揚 材、断熱材と してきわめて優れたものといえます。

機械的性質

Ⅰ. 引張性質

トーレペフ™は、約80°Cまでの広い温度範囲にわたって、実用上十分な引張強さとねばりを持っていま す。図1に引張強さと温度との関係を示します。

図1 引張り強さと温度との関係

図1 引張り強さと温度との関係

Ⅱ. 圧縮性質

応用-ひずみ曲線
図2に圧縮時の応力-ひずみ曲線を示します。高発泡倍率ほどヒステリシスロスが小さく弾力性に富むことが分かります。図3に代表的な硬質および軟質フォームと比較したトーレペフ™の圧縮応力-ひずみ曲線を示します。トーレペフ™は両者の中間的な性状を示し、代表的な半硬質フォームということができます。

  • 図2 圧縮応力-ひずみ曲線 図2 圧縮応力-ひずみ曲線
  • 図3 代表的なフォームの圧縮応力-ひずみ曲線 図3 代表的なフォームの圧縮応力-ひずみ曲線

Ⅲ. 圧縮かたさ

圧縮かたさは25%だけ圧縮した状態で、20秒間経過後の圧縮応力値として表わします。圧縮かたさと温度との関係は、図4に示すとおりで、一般のプラスチック同様低温になるほど圧縮かたさは増加しますが、高発泡倍率品では増加は僅少です。

図4 圧縮かたさと温度との関係

80°Cに加熱後標準状態で1hr放置してから寸法測定。
-20°Cは低温室内で寸法測定。
図4 圧縮かたさと温度との関係

※本データは特定条件下で得られた測定値の代表例です。数値は規格として利用できません。