はじめに

東レPPS樹脂トレリナ™はFig.1.1に示す化学構造を持つ結晶性の熱可塑性エンジニアリングプラスチックです。

PPS:ポリフェニレンサルファイド

Fig.1.1 PPSの化学構造

東レPPS樹脂 トレリナ™は通常はガラス繊維などの無機物との複合体として用いられ、耐熱性、剛性、寸法安定性、耐湿熱性、耐薬品性、難燃性などの点で熱可塑性樹脂の中でも特に優れた特性を有しています。そのため機械部品、自動車部品、電気電子部品などに幅広くご使用頂いているエンジニアリングプラスチックです。
以下本技術資料では、トレリナ™をご使用頂く際の参考として物性データをとりまとめます。